ほぼ隔週刊 まなびや通信Vol.68 神奈川県PTA協議会
2014年8月28日発行
━━━■目次■━━━
【1】夏休みも終盤で・・・
【2】「この指と~まれ!」三浦市P清水さんの挑戦!(三浦市・清水)
【3】日本PTA長崎全国大会分科会報告
特別第1分科会「子どもたちの育ちを阻害するもの」(平塚市・太田)
【4】明日からの神奈川県PTA
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【1】夏休みも終盤で・・・
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三度も経験すれば軽いもの。すでに慣れの見える笹原です。しかし慣れた時ほど怖いのは事故。舌禍・筆禍に見舞われないよう、心していく所存です。
さて今回は、三浦市清水さんのコラムに、今月8月22-23日(土・日)で行われた日本PTAの長崎での分科会報告を平塚市の太田さんから頂きましたので、内容豊富なメルマガ68号です。
私昨年の関東大会、今年の全国大会と始めて参加させて頂きましたが、その規模と内容の豊富さに驚きの連続でした。PTA不要論がときに新聞等で取り上げられ、役員として疑問を抱きつつも精一杯やっているのが私を含むみなさんの現状だと思いますが、「正解などない!」が私の得つつある確信です。
今後も各分科会報告については記事を募集しておりますので、ご参加の皆さま、短いものでも自発的な報告をお願い致します。
なお、このメルマガを携帯でお読みになる場合、字数制限を超える場合があるというご指摘も頂いておりますが、紙媒体の情報誌がどうしても字数制限がある以上、メルマガとウェブ関係に関しては、当面みなさんの思いを自由に伝えるためにも、文字数制限は設けない方針であります。
県Pのホームページにも、過去ログとしてメルマガは掲載しており、携帯の文字数制限を超える場合は、そちらからご覧頂ければ幸いです。(清川・笹原)
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【2】「この指と~まれ!」三浦市P清水さんの挑戦!(三浦市・清水)
〈表題は編集が付けさせて頂きました。〉
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こんにちは! 三浦市PTA連絡協議会会長の清水です。
おそらく多くの会長のみなさんと同じく!?、何で自分が会長職を頼まれるんだろう?と思いながら、私も引き受けましたが、せっかくやるので、自分なりにできることはやっていこう!、と前向きに取り組んでいるところです。
そこで今回は、私が会長(単Pと市P)になって始めた新しい取組みをちょっと紹介します。
まずは、単Pの会長として、実行委員会形式での行事を2つ企画しました。
ひとつは「大そうじ大作戦!」です。これは、子どもたちが夏休み前の大そうじをするのに合わせて、お父さんお母さんたちも一緒に掃除する企画です。
保護者20人ほどの参加者があり、お父さんたちは、古くなった畳が敷いてあった教室で、下地のコンパネを土台ごと撤去して、お母さんたちは、主に鶏小屋周辺の片付けをしました。休み時間の間に、お父さんたちが作業をしている教室をのぞきに来たり、また「歴年の課題を片づけることができた」と校長先生にも喜んでもらいました。
やっぱり、こどもたちにかっこいい?姿を見せたり、先生に喜んでもらえるのは、嬉しいことですよね。
それから今、企画が進行中なのが、体育館で宿泊する「宿泊体験プログラム」です。10月開催ですが、市役所の方とも意見交換しながら、当日のプログラムを検討していく予定です。
三浦市は人口が5万人未満の小さい市なので、小学校8校、中学校3校と学校数も少ないですが、会長同士で意見交換をしていると、それぞれ特色ある取組みをされていることがわかります。
でも、そうした活動内容についてお互いに話す機会は限られているので、市Pとして今年、PTA活動に関するアンケート調査を実施しました(これが市P会長としての新しい取組みです)。
今月末に、会長はじめ役員が集まって、集計結果をもとに意見交換会(という名の暑気払い)も開催予定です。
私も(おそらくみなさんと同様に)、PTA活動にかかわり出した当初は、組織自体がどうなっているのか、理解するのに時間がかかりました。でも、他校と比較することで、自分の学校の特色もわかってきます。各学校で、自分たちのよいところに磨きをかけていければよいのかな、と感じているところです。
だいぶ長くなってしまいましたね(苦笑)。
でも、せっかくなので、PTAという組織について感じることを最後に。
PTAでは、毎年、役員が大幅に入れ替わるのに、(なぜか)活動内容は前年度を踏襲するという「継続性」が偏重される不思議な傾向があります。
この、担い手(役員)の「流動性」と活動内容の「継続性」が一体となっていることが、PTAの悪評(何でこの活動をしているのか、よくわからない、とか)を生み出す一因にもなっているのかな、と思っています。
担い手が替われば、できることも変わってくるでしょう。なので、私が始めた新しい取り組みも、新しい会長さんに引き継いでもらおうとは思っていません。それこそ、負担の連鎖につながってしまえば本末転倒ですからね。
「大そうじ大作戦!」や「宿泊体験プログラム」も、「やれる人が、やれるときに、やれる分だけやればいい」というモットーで、「この指とまれ」という実行委員会形式で始めてみました。
でも、実をいうとそれは、私が会長を退いた来年度以降も、私自身が一会員として関わってできるようにするための実行委員会形式でもあるんですけどね!
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【3】日本PTA長崎全国大会分科会報告
特別第1分科会「子どもたちの育ちを阻害するもの」(平塚市・太田)
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平塚、太田です。今年は、8月22・23日の長崎大会に出席するために、夏の家族旅行も九州に設定し、早々と九州入りをしました。長崎と言ったらハウステンボスだと思い、私は、日本PTA担当の特別第1分科会を「場所と内容」で選びました。
まずは、第一部講演の内容=子どもたちの育ちを阻害するものを報告いたします。
最初に症例5例の写真を見ました。講師の池田氏は医学的な立場からの見解を話して下さいました。
傷跡で、どのような暴力手段が使われたのかが見えてくるそうです。子どもたちは、殴られ、煙草でやけどを負わされていても、傷を負った経緯を話さず、痛みと虐待に耐えているかと思うと悲しい気持ちになりました。
虐待を行っている60%は実母で、普通の母が普通の子どもに虐待をしている現状や、神奈川県の虐待相談数は全国2位であることなどを知りました。ただし、相談も通報しない県もまだまだ多いので、この2位は定かでないそうですが...。虐待による損傷の特徴は、以下の通りです。
①多数の傷
②新旧の傷の混在
③つじつまの合わない(話の)身体の傷
改正された虐待防止法では、虐待を発見したら通報する義務が国民にあるそうです。
次に、第2部講演ではシンポジウム形式で行い、子どもを取り巻くメディアの現状と対策について学びました。一番衝撃的だったのが、タッチパネルのベビーアプリばかりで遊ぶ幼児が、雑誌のページをめくることができない映像です。これは、指や体の使い方を遊びながら学ぶべき時期に学べなかったからだそうです。
メディア依存の子どもは、現実認知の歪みを招き、指や体の使い方を学び損ない、反応性愛着障害を引き起こす可能性があるそうです。しかし、今の時代、メディアのない生活をすることはできません。
ここで大事なことは、保護者の啓発だそうです。
まず私達が直面している子どもが持つスマートホン。トラブルが続出していることはご存じだと思いますが、我が子のスマホの利用状況を見過ごしていませんか?まずは、「保護者が子どもに持たせた責任を自覚するべき」だそうです。親子でスマホ利用の約束はできていますか?
約束がない場合は、親子でゆっくり話し合いをして約束事を決めることをお勧めします。
万が一違反した場合、なぜ違反したか聞き、どうしたら守れるか子どもに決めてもらいます。
禁止や規制を目的にせず、自立する大人になる過程を目指した約束を作ることが大切だそうです。
また地域ぐるみで啓発できるとより良いと講師の方はおっしゃっていました。中学生、高校生がいて、スマホのあり方に悩んでいる保護者の方がいらしたら、まずはPTAとして実態調査をし、保護者と学校で連携して、子どもたちに社会的能力や自分を守る能力を育てるよう働きかけることを一案として提言していました。
講演会後は、ハウステンボスで遊んでいた家族と合流し、ハウステンボスを巡りました。異国の街並みを表しているだけあって、オシャレな建物と夜のイルミネーションが素敵です。しかし、ディズニーランドを経験している関東人としては、ゆる~い感じのスタッフの対応や施設が気になるところでした。
自分の顔をスキャンして自分も映画の登場人物になれるアトラクションでは、入場者全員の顔をスキャンするので、非常に時間がかかるにもかかわらず、自分も家族もどこで登場していたのか全くわからず終わってしましました。
とにかく敷地が広いので、日中歩き回っていた次男はくたくたで「帰りたいコール」が鳴り、ワンデーパスを購入(6100円)したにもかかわらず3つの施設しか体験できず、主婦としてはとても残念なハウステンボスとなりました。
〈分科会案内は、ここから。http://www.pta-nagasaki-taikai.com/bunka/toku_01.html〉
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【4】明日からの神奈川県PTA
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8月29日(金)
13:30~14:45 委員会
15:00~15:30 安全互助会理事会
15:30~17:00 県P理事会
先月7月11日から順延の役員会理事会は、今月29日に行われます!!神之木台!(~_~;)
10月22日(水) 神奈川県PTA委員会&理事会&県教育委員会との連絡会
10月25・26(土・日)日本PTA関東ブロック大会さいたま大会
11月13日(木) 神奈川県PTA大会・相模原市
12月12日(金) 神奈川県PTA理事会&県校長会懇談会
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編集後記
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「この指と~まれ!」三浦市P清水さんの挑戦!は、勝手に私が付けてしまいました。
「この指とまれ!」の実行委員会方式。確かに息の長い活動を、責任持って進める良い方法かも知れませんね。三浦さんには、21世紀かながわ円卓会議「多様性豊かな地域社会を自分たちで育てるには」のご案内も頂いております。検索してご覧下さい。
さらに太田さんの分科会報告。虐待とスマホの問題。
厚木市の虐待の問題では、近所の通報と児童相談所の連携との問題が指摘され始めているようです。そういう問題こそPTAの保護者のみなさんのネットワークが生かされるのかも知れません。
スマホは我が家も今夏の大問題。PC接続は居間パソコンを時間使用制限しても、スマホのWi-Fi接続は個室でやり放題。場所を区切り、時間を区切っても、夜中に自室では取り上げようもありません。LineやFacebookの昼夜の別ない利用は、大人でさえも中毒的な人が出ると問題になっていますが、大人ならいざ知らず、子どもたちに対しては、何らかの対策が必要なのかも知れません。いくら自由な自己責任とは言え、交通ルールも知らない子どもを裸で放り出す親はいないでしょうから。
さて9月コラム担当は、秋元さんと柴田さん。日本PTA大会長崎大会報告もあり、ご出席のみなさんの各地の分科会報告など、期待しております。団体からの援助もあってのご出席。出席リポートは、必須でしょ!(o^-')b
さらに広報サポーターの皆さま!、サポート記事、お待ちしております。
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意見を述べ合う神奈川県PTA、共感と協働のメルマガ68号でした。(和)