まなびや通信 バックナンバー
ほぼ隔週刊 まなびや通信Vol.72 神奈川県PTA協議会 2014年11月25日発行 ━━━■目次■━━━ 【1】神奈川県PTA年末年始の予定 【2】地域を繋ぐ「くすのきフェア」 相模原市P連 柴田輝隆 【3】日本PTA 関東ブッロク大会大会第7分科会報告 愛川町P 足立原 【4】明日からの神奈川県PTA ━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━ 【1】神奈川県PTA年末年始の予定 ━━━━━━━━━━━━ 12月8日(月) 関東ブロック協議会 会長会議(千葉) 12月16日(火)神之木台 集会室 【皆さん参加の理事会は午後から!】 10:30~12:00 役員会 13:00~14:30 理事会(委員会含む) 15:00~17:00 校長会との懇談会 12月中旬 「PTAかながわ第86号」発行予定 2015年1月22日(木)ザ・ウィングス海老名 神奈川県PTA講演会 ━━━━━━━━━━━━ 【2】地域を繋ぐ「くすのきフェア」相模原市P連 柴田輝隆 ━━━━━━━━━━━━ 私の子供たちが通う大沢小学校は、相模原市の緑区にあります。 近くには山や川があり、今でこそ住宅が増えましたが、学校の近くには広大な畑が広がる日本の原風景が色濃く残る素晴らしい地域です。 大沢小学校では毎年11月に「くすのきフェア」を開催します。 学校に子供が通っていなくてもだれでも参加できるPTA主催のフェアです。フランクや焼き鳥や焼きそば、バザーや地域の鼓笛隊による演奏、少年野球のチームによるストラックアウトなど小中学校のおやじの会の皆さんや学校の先生が全員で協力しながらフェアを開催します。バザーの商品は保護者の皆様から協力いただき出品します。売り上げは全て学校や子どもたちの為に使われます。事前準備など苦労する事は多いですが、私はこうやって地域を結ぶことが学校の素晴らしいところであり、その学校に通うわが子、地域の子どもたちの為に私たち大人が積極的に学校へ足を運ぶことこそPTAの最大のメリットであると感じます。 地域の大人が全員知り合いになれたら、その地域はどこよりも安全で安心できる子どもたちの故郷になります。 私たちPTAは正面から対峙し学校を監視するのでは無く、後方や側面から学校を支援し子供たちの未来という同じ方向を見て共に歩むべき存在であると感じます。 来年も「くすのきフェア」は開催されます。 地域を繋ぐ素晴らしい機会として、来場される地域の方たちに楽しんで学校に来て頂ける取り組みをこれからも大切にしていきたいと思います。 ━━━━━━━━━━━━ 【3】日本PTA 関東ブッロク大会大会第7分科会報告 愛川町P 足立原(副会長) ━━━━━━━━━━━━ 第7分科会 伝統文化A 研究テーマ「『未来』輝いていますか?大切なものを未来へ受け継ごう」 分科会テーマ「地域の伝統を受け継ぐもの ~地域とPTAの連携」 つばさ小学校にて、セレモニーを行いました。 セレモニーでは、小中学生が地域の方たちと深く関わりがある伝統行事について紹介されました。中学生が中心となる神輿は、担ぎ方や声のかけ方など何日も練習をし、当日は各学校から日進駅が終点となり、道中には地域の方たちの熱い声援が生徒を応援していました。 小学生が中心となる七夕お飾りは、とても大きくキャラクターをあしらったもので、完成したら近くの商店街に飾って、にぎやかな街並みを演出しています。また、埼玉県は、盆栽の名所ということもあり、小学校では盆栽教室をひらいて育てる大切さを子供たちに教えていました。 セレモニーの最後を飾るのはこの地の伝統芸能である日進餅つき踊りの実演です。 4人が杵をもって交互に餅を打つ様は圧巻でした。お餅を付き終わってからも臼を叩きながらも踊り続けていたので、なにか儀式的なものを感じました。おもちもおいしくいただきました。 会場を移動し隣の産業振興会館にて研究発表が行われました。 さいたま市立植竹小学校 テーマ「盆栽で育む伝統と心」 さいたま市は、盆栽が盛んで、盆栽町という地名があるくらい地域には20もの業者がありました。 盆栽教育は、行政・市民グループ・区民会議が連携して補助金を10万円ほど利用して活動している。担当者がPTAに携わっていたこともあり小学校で教育の一環として初めたのが最初で、PTAからの補助金も出して活動がさらに活発になったそうです。 盆栽に詳しいボランティアを募り、記念樹として持ち帰ることができるので子どもたちにも好評で、地域の人たちにも盆栽に対する関心が高まっている様子。 また、卒業した生徒で、海外オーストラリアに行って教えることもあるなど、盆栽を通して国際人を育てることにも力を入れています。 教室では、親子で行われ子どもたちは生き生きと関心を持って育てていて、ボランティアや学習支援の方が入りお手伝いをしている光景は、保護者と先生方、ボランティアが子どもたちを育てていると実感します。 特に管理水やりは、子どもたちが責任をもって取り組んでいるので、子どもの自立を促す教育が充実していると感じました。 ━━━━━━━━━━━━ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━ 皆さま、神奈川県PTA相模原大会には、大勢の方に来て頂き大変有り難うございました。また多くの理事の方々にも、朝早くからのお手伝い、本当に有り難うございました。 私事ながら、連れの手術という珍事が重なり、お手伝いできないばかりか清川村の理事さんにも多大なご迷惑をかけたことを深くお詫び致します。配慮してもらった結果がさらに迷惑を広げたのかななどと考えると、普段からの夫婦のコミュケーション不足を、深く反省することにもなりました。 さて、今回も盛りだくさん。 相模市Pの柴田さんは、大会発表の伊勢原市や清川村と同じく、PTAに止まらない地域活動としてのPTA活動の大切さを指摘しているように思えます。また関東大会の報告をしてくれた愛川町Pの足立原さんの報告も、各地でのそのような動きを現わしているのではないでしょうか。 少子高齢化と子供会や自治会など伝統的な地域社会が崩壊していく現状では、PTA自体が持つ多様な年齢構成や地域課題を見つめる保護者の方々のエネルギーを広く共有し、地域を良くしていくエンジンにしていくことが望まれているのかも知れません。 なんて壮大なことを考えて、今回は終わりましょう。(笹原)