かながわPTA宣言

 私たちは、神奈川県公立小中学校のPTA活動を通して、子どもたちの明るい未来のため、家庭・学校・地域において、より良い「大人の背中」を見せられるよう集い学ぶことを目的として活動を行い、次のことについて取り組んでいくことを宣言します。

 

一、 私たち大人は、子どもたちの健やかな成長のため、「学校の応援団」として教職員と共に教育環境を整える「共創」の姿勢を伝えます。

 

一、 私たち大人は、家庭・学校・地域が協力し、子どもたちを共に育む「共育」の姿勢を伝えます。

 

一、 私たち大人は、多くの仲間と、生き生きとPTA活動に取り組むことで「協働」の姿勢を伝えます。

 

一、 私たち大人は、相互理解のもと認め合い、そして助け合い共に生きる「共生」の姿勢を伝えます。

 

<行 動 指 針>

 

 私たちは、かながわPTA宣言に基づき「大人の背中」の実践として、ここに行動指針を定めます。

 

一、「家庭は躾の場」として、しっかりとした家庭教育が保護者の使命であると認識し、また、「学校は学びの場」として学校を支援します。

 子育てにおいて最も責任があるのは保護者であり、家庭教育のなかで道徳や一般常識といったことを「躾」として教えていくことを当りまえのことであると伝える。そして、学校では社会に出るための準備として多くのことを学べるよう、その環境づくりに協力をする姿勢を広げていく。昨今のいじめ・体罰問題等、学校に対する厳しい見方があるなかで、先生を軽んじた保護者・子どもが自分本位の行動を起こすといったことを減らし、学校を支援していくために、「子どもの前で平然と学校や先生の批判をしない」、「PTAは学校を理解し、支援するための組織」という考えをあらためて確認し合うために作成した。

 

一、家庭・学校・地域の一員として互いに子どもたちを見守り育み、また、若い先生の育成に協力をします。

 家庭・学校・地域それぞれで「出会い」と「人と人とのつながり」を大切にし、地域社会において、「子どもは地域の宝」という考えで皆で見守り、温かい目で育てていくことが大切である。また、世代交代により年々増加する新採用の先生に対し、保護者や地域の大人たちが未熟さを批判することをせず、それぞれの経験を生かし、将来を見据えて育成に協力をしていく姿勢を打ち出した。

 

一、 様々な活動を通して、「やってよかった」、「楽しかった」と感じる人を増やし

PTA活動の良さを伝えます。

 PTA活動は、ともすれば義務感と負担感が多いボランティア活動といわれるが、結果として「やってよかった、楽しかった」という声を多く聞く。良いことは積極的に伝えて人の輪を広げる。また、学びの場としての学校において、「大人が協働作業をしながら楽しく学んでいる」という「大人の背中」を子どもたちにみせることが大切である。

 

一、 同じ経験を積み重ねることで、互いに理解し信頼しあえる人間関係を広げていきます。

 PTAには様々な考え方の保護者がいるが、お互いを理解し尊重し合う姿勢が大切である。学校に集い、子どもたち、保護者自身のための活動を通して話し合い、同じ体験を積むことで信頼できる人間関係が生まれ、それが生涯の財産となる。そしてその人間関係が学校や先生の最大の理解者となっていくことを伝える。

 

かながわPTA宣言
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