第5分科会(ちがさき学舎) 茅ヶ崎市民文化会館
記念講演 「つなげよう!学校と地域社会~子どもたちの未来を拓くために~」
藤原和博氏
研究テーマ (組織・運営)
「PTAの未来のためにあるべき組織のかたちとは」
統合校のPTA基盤造り
千葉市立真砂中学校 佐藤靖子氏
地域・学校ぐるみのPTA活動
新潟県小千谷市立南中学校PTA 渡邊勝文氏・関口和之氏
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【助言者】 神奈川県教育委員会生涯学習課 専任主幹
纐纈仁志氏
【コーディネーター】 茅ヶ崎市立鶴嶺小学校PTA副会長
井上聡美氏

会長以下みなさんの祈りで台風を遠ざけたとは言え、小雨降る中で会場の入場が始まりました。朝早くから駅から会場に至る辻々に、地元スタッフが立ち並んでいます。
昼前には藤原和博氏も控え室に入り、講演準備に余念がありません。駆けつけた周辺の応援スタッフに至るまで、雨で出足の影響を心配する中、全会場中最多の入場者数。渦巻く熱気の中で第5分科会「ちがさき学舎」の記念講演が始まりました!
藤原氏の講演は、三部構成。20世紀までは「成長社会」であり、期待された能力は情報「処理」能力であり、何らかの正解が事前に用意されている社会であったと指摘します。それに対し21世紀は「成熟社会」であって、そこでは情報「編集」能力が必要とされ、正解を求め続ける「修正主義」が必要だと指摘します。今後の社会では、より良い答えを求め、人々の考えや縁を繋げることが必要とされ、従来の「親子」「友人」関係という「縦横の関係」だけでなく、PTAや地域行事、スポーツ指導のような「ななめの関係」こそが、子供の自由な発想を刺激すると指摘します。対して我々大人も従来の富士山の頂点を極めて終わるような人生観ではなく、仕事で、PTAで、地域でと言うような、八ヶ岳のように頂きを幾つも極めるような人生観を持ち、活動し続けるべきだと指摘するものでした。民間人初の校長として、地域を巻き込んでの学校改革を実践した、まさにその人だからこそ言える、深く広い指摘でした。

引き続く分科会の研究テーマは「組織・運営」。最初に千葉県千葉市立真砂小学校PTAが、都市近郊での学童人口減少による三校統合とPTA活動の統合見直しに関する報告を行いました。
平成19年の計画開始から23年の統合開校スタートに至るまでの経緯と障害を乗り越える物語でした。

二校目は新潟県小地谷市立南中学校PTA。新潟平野の南端、信濃川中流域の里山に囲まれた地域の学校です。ここも児童数減少で4校の小学校が統合し、校舎一体型小中連携校としてスタートする中、地域・学校・保護者が一体となり、環境整備を中心に男性も活発に活動する様子が報告されました。(レポート:清川村P 笹原)

