第2分科会(ずし学舎) 逗子文化プラザなぎさホール

記念講演  「夢の実現に向けて」 渡辺 徹氏

 

研究テーマ (防災)

       「災害から子どもたちを守るために何ができるか考える」

        地域と連携した「防災サバイバルキャンプ

              埼玉県幸手市立吉田小学校PTA 黒土明穂氏

        地域・学校ぐるみのPTA活動

              千葉県旭市立飯岡小学校PTA   林 宏 氏

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       【助言者】 神奈川県教育委員会教育局教育指導部保健体育科指導主事

                              薊 秀俊氏

       【コーディネーター】 海老名市立社家小学校 元PTA会長

                              塩川和明氏

「夢の実現に向けて」 渡 辺 徹 氏
「夢の実現に向けて」 渡 辺 徹 氏

 ずし学舎(第2分科会)では、俳優の渡辺徹さんをお迎えし、「夢の実現に向けて」と題した記念講演を行っていただきました。

 渡辺さんは、劇団文学座に所属し舞台を中心に活動する俳優ですが、テレビドラマ,バラエティー,音楽なども幅広く手掛け、二人の息子の親として学園の理事を十年以上務められた多彩な経歴をお持ちになられます。 渡辺さんは、小・中学校時代に没頭していたサッカーを膝の怪我のために高校では断念しなければならなかったことを経緯に、高校時代にサッカーの代わりに打ち込むものとして、茨城県下の高校生を巻き込んだ「高校生の集い」を新たに企画し、その実現に漕ぎ付けられました。そして、「高校生の集い」を実現された体験を通じて、みんなで何かを作るというクリエーティブな方向に進みたいと考えられるようになったと話されました。

 その後、演劇に興味を持ち、アマチュア劇団活動を経て劇団文学座に入られ、「太陽に吠えろ」のラガー刑事役でテレビデビューされました。華々しいデビューの反面、実際の仕事では色々な壁に突き当たり、悩まれたこともあったそうです。しかし、一生懸命やること、夢を持ちながら夢を実現するために日々活動することに、その解を見出されたことを話されました。 さらに子供のとの関わりについては、子供の目線に立つことの重要性,マニュアルだけに頼って子育てすることの危険さ,大人が取るべき振る舞いを子供に見せることの大切さ,子供の多様性を受け入れる必要性など、数々の体験談を交えながら、お話しされました。

 最後に、心からやりたいことを一生懸命やる大人の背中を子供に見せることが、大切なことではないかと結ばれました。

 

【記念講演を聴講して】

 渡辺さんの愉快な人柄が伺える講演で、実体験に基づく話が殆どでしたので、納得性があるばかりではなく、渡辺さんの子育て観を垣間見ることができたのではないかと思いました。また、「太陽に吠えろ」にまつわるエピソードは、渡辺さんと私が同世代ということもあって、とても興味深く聞かせていただきました。 (レポート:大和市P 多田)

 幸手市立吉田小学校は、避難所に指定されています。災害から身を守るためには、災害時に取るべき行動と知識を身につける必要があります。地域の人と協力し避難所生活の疑似体験をすることで、地域とのコミュニケーションを図れる1泊2日の「防災サバイバルキャンプ」を、毎年夏休みの時期に実施しています。

 主な活動の内容は、防災教育の実施。また、普段経験できない「まき割り」「かまど作り」「火おこし」「土のうの作り方」、「ドラム缶風呂での入浴」「地元消防団の指導を受けながらの放水体験」「非常食アルファー米の試食」等々を行っています。

 

 海外に面した千葉県旭区立飯岡小学校では津波対策の必要性を感じています。

 平成21年9月には、児童・保護者及び地域住民の約300人が参加した津波対応の避難訓練を実施した。5mを超える津波が発生という想定で、屋上に避難する訓練であった。また、11月には防災フェスティバルとして親子防災教室、「快適避難所づくり」「防災クッキング」「応急手当実習」も実施いたしました。

 

 震災後は、「手つなぎ遠足」を実施しました。上級生が下級生の手をつないで40分ほどの高台に避難しました。交通量の激しい国道や県道の交通指導をPTA役員がやりました。今後も学校・保護者・地域が連携した防災訓練の改善を図っていきたい。

左から、ずし学舎学長の小田原氏、コーディネーターの海老名市P 塩川氏、助言者の県教委 薊氏
左から、ずし学舎学長の小田原氏、コーディネーターの海老名市P 塩川氏、助言者の県教委 薊氏