神奈川県の教育を考える調査会

 なんだか、松が取れ掛かっているこんな時期に、ちょっと遅くなってしまいましたが、

 「あけましておめでとうございます!今年も、宜しくお願いいたします。」

 

昨日は、県PTA活動の公式行事の仕事始めでした。神奈川県庁で、「神奈川の教育を考える調査会」との意見交換会、という長いタイトルの会議に年末に急遽、招請され、上野代専務と参加してまいりました。

 概要は、県の財政が逼迫する中で、どのように教育に掛かる費用を縮減するべきなのか、どのような取組が必要なのか、という事をPTAからも意見をもらいたいとの事。

 大きく4つ意見を話しました。

 

① 国家・地域の根幹である教育予算の縮減には賛成しかねる。

② ただし、効率的・効果的に予算を使うと言うことに関しては、趣旨は賛同する。

③ 40分程度の意見交換で、保護者代表からもヒアリングをした、という形式を作らないで欲しい。2回でも3回でも参加するので、しっかりと私たち義務教育課程のPTAの意見を聞いてもらいたい。

④ 教育の質の維持・向上を予算縮減と平行して行わなくてはいけない。

 

さらに②の具体策として、

⑤ 地域・企業・学校関係者のOBなどを活用した、キャリア、シチズンシップなどの取組に関しては推進してもらいたい

⑥ 定年を迎えるベテラン教員の再任用を、さらに積極的に行ってもらいたい(民間では当り前)

⑦ 若年教師の離職率を下げるためにも、ベテラン教員は活用できるはず。それが延いては「ムリ、ムダ」を省くことになり、費用の縮減効果と、質の維持・向上につながるはず。

⑧ 神奈川教育ビジョンはあるが、浸透していない。先生や学校を支援できるような、また、権利主義が横行しないような抑止力となる「社訓」「教育理念」のようなものを制定して欲しい。

(EX)先生の悪口を子どもの前で言わない、若手教師は学校・地域・保護者が一体となって育成する、など

 

また、私立学校の保護者会と一緒のヒアリングであったこともあり、

⑨ 公立小中学校は、私立学校と同じように効率的配置は、問題行動、不登校、一部の問題を抱える保護者対応などの厳しいことを認識してもらいたい。出席停止などは、制度があっても実際はなかなか使えず、学校現場は本当に疲弊している事を知ってもらいたい。ことも付け加えて話しました。

 

 今年も、学校と子どもたち、先生、そして何より25万会員の皆様をバックアップする県PTAとして、しっかりと意見表明や、要望活動を行っていきたいと思います。

 

 長くなってしまいましたが、本年も宜しくお願いいたします。

 

        平成25年1月9日

                            神奈川県PTA協議会 会長 柴田 正隆