これからのPTAの在り方について

〜任意加入の考え方〜

 

 

 皆様こんにちは、神奈川県PTA協議会です。

 日頃より私共の活動にご理解とご協力をいただきまして誠にありがとうございます。

 昨年度にPTAの任意加入について私共の考えをお示しさせていただきましたが、年度が改まったこともあり、ここで神奈川県PTA協議会としての基本的な考え方についてあらためてお示しさせていただきます。

 

 その前に、この基本的な考え方は決して皆様に強制するものではなく、私共の考えを述べさせていただくことで、日頃から各地域で活動する皆様と、そしてこれからのPTA活動を考え実践されていく皆様の一助となることができましたら幸いです。

 

 

PTAって何だろう?その目的は?

私たちの子どもたちの健やかな成長を図ることを目的とした「社会教育団体」です。

そして保護者と教職員とで自主的に構成され、対等の立場で協力し、学び合い、高め合い活動していく団体です。

また、学校の教育活動を理解し、家庭と学校と地域を結ぶ役割も担っています。

PTAの幅広い活動を通して私たち大人も共に学び、成長していける団体であると考えています。

 

自主団体として

会の趣旨に賛同する保護者と教職員によって構成され、対等の立場で関わり自主的な組織によって運営される任意の団体です。私たちの子どもや地域の子どもたちへ何かできることがないかな?と考える保護者と先生の集まりだと考えます。

加入するかどうかは個人の考えや意思によりますので、一人ひとりの意思を確認することが大切と言えるでしょう。

学校とPTAはそれぞれの独自性を発揮しパートナーシップを築き、密接な連携を図っていくことが大切です。

私たちそれぞれが、できることから少しずつ参加してみてはいかがでしょうか。

 

〇活動についての説明は、PTA会長をはじめとする役員と教職員の間で十分な意思疎通を図り、保護者への説明などで誤解を受けないよう対応を図っていかれるといいと思います。

→PTA活動の目的や役割を丁寧に説明することで一人でも多くの方に理解していただき、会の趣旨に賛同していただけたらいいですね。

 

〇加入の説明において、「PTAは自主団体であり、加入については保護者の自由意思であること」を説明した上で「加入をお願いする」など丁寧に対応していかれるといいと思います。

→魅力ある活動を目指して会員の皆さんと取り組む事で加入のお願いもしやすくなると思います。

 

〇加入にあたっては、保護者一人ひとりの意思を確認し、同意の上で加入いただきましょう。

→加入・退会届の記入提出などの方法を採用することで、意思の確認がしやすくなると思います。その際には個人情報の取り扱いにも充分に配慮しましょう。

 

〇PTA会員ではない保護者の子どもに対しても、教育的配慮を忘れないようにしましょう。

→入学や卒業などの記念品を贈る際や、学校の教育活動への協力、また、主催イベント開催の際などには、すべてのお子さんに平等な活動をお願いします。

 

 

会費について

会費額については、事業費が不足するからなどの理由で安易に改定するのではなく、そのような際には事業内容の見直しや重点事業の設定などを行った上で、会員に納得が得られる方法で決められることが望ましいと考えます。

PTA活動の財源には①会費による収入、②事業収入(資源回収や行事売上収入やバザー収入など)、③寄付金等があります。社会教育団体として、営利団体ではないPTAの活動の財源は、ほとんどが会費によってまかなわれていることが多いです。

 

 PTA活動についてその他の詳細につきましては、神奈川県教育委員会が発行している「PTA活動のためのハンドブック」も併せてご参照ください。「PTA活動のためのハンドブック」について - 神奈川県ホームページ (pref.kanagawa.jp)

 

 

 PTAは今、大きく変化していく時を迎えていると思います。

 しかしながら、活動の目的や役割はこれからも大きく変化することはないと信じます。

 なぜならば、ここまで述べてきたように私たちの活動は、全ての子どもたちに対して平等であることを前提に、これからの未来を生きる子どもたちに何かできることはないかと大人たちが考え、実践していく活動だからです。

 そしてその活動は地域への架け橋となり、私たち大人も大いに学び、今と未来を子どもたちと共に生きていくことができる活動だからです。

 PTAは任意加入でありますが、皆さんが加入したいと思っていただけるような魅力溢れる活動を目指して、一歩一歩取り組んでいくことが第一に大切なことだと思います。

 私共、神奈川県PTA協議会は皆さんの日頃の地域での活動に心からの敬意を表し、これからも皆さんの応援団として在り続けて参りたいと思っております。

 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

令和5年度 神奈川県PTA協議会 

会長 小林 真希